Kaz Works

テクノロジーは人に寄り添ってこそ意味があるらしい

カラマーゾフの兄弟独自解釈

1)超・概要

第1章 金に汚いフョードルという男

 片田舎の金持ちであるフョードル・カマラーゾフは好色で金に汚いじじいである。子供たちを集め、今後のカラマーゾフ家の方針?について伝えようとした(ここは曖昧)
 まずは、長男との確執であり、一番の問題である。長男とは恋敵でもあり、金の件でも揉めている。カテリーナ?を奪われた長男ドミートリ―は父親のことを憎んでいる。(この時点で殺害する動機があったのは明らかである)    

 

第2章 イワン君、旅立つ

 召使であるグレゴリーが言うには主のドアを3回たたけばグルーシェンカが来たことを意味する。エロじじいはその瞬間を心待ちにしているのである。フョードル・カラマーゾフは次男のイワンにロシアの**行きを嘆願する。森林の投資?(要は儲け話)のかねあいでで会ってほしい人物がいるとのこと。第2章ではイワンがロシアに旅立つところで終結する。    

 

第3章 殺されたフョードル

 ミーチャは父親との確執についてグルーシェンカのパトロン?に相談を持ち掛ける。自分の債権を買い取らないか?(ここらへんはよくわからない)という提案であったが彼はそれに応じることはできないという。変わりにほかのひとを紹介するとのこと。どうやら彼はカラマーゾフ家の問題について、色々と世話をしているらしい。お金持ちというのは家族以外にこういった御用聞きがいるのだ。ミーチャは3000ルーブル?のために**を訪ねた。ミーチャは3000ルーブルのために苦心したが結局はそれがかなわなかった。怒りのあまり誰かを殺そうかという勢いである。

 ついにフョードルが殺される。
 第一容疑者は鈍器のようなものを持っている長男ミーチャである。彼は金のことと、女性問題で父親と確執があるため動機は十分である。さらに事件当日、武器を持って父親を殺そうとしている事実もあるし、手は血で汚れている。 (グルーシェンカが訪れたことを装うために、ノックを2回?鳴らして寝室へと向かう)作中では現在おこったこととと、未来のこと、そして作者目線(メタ)の記述が混在するのでわかりにくいが、逆を言えばそれだけを理解すれば文章は読める。なぜかミーチャはグルーシェンカと飲み会をひらくポーランド人と仲良くなったり、トロイカ(3頭の馬?)を手配したり、酒を用意したり。⇒行動の理由は不明だが、警察からは自殺する前の乱痴気騒ぎととらえた    

 フョードルが殺された。    
 第一容疑者は父親に殺意があるミーチャである。    
 彼はグルーシェシカという女性を取られたという嫉妬、また本来もらえるはずの3千ルーブルをうばわれた、という2つの恨みがあるという(しかもそれを街中に吹聴していたという)    
彼の殺意はあきらかである(のちに真犯人は使用人である**だったといことがわかるのだが)    
 ミーチャは**夫人に三千ルーブルまたは森林の権利について都合をつけてもらえると思っていたがそれはかなわなかった。    
彼は言葉も汚く、暴力も激しい。    
 そしてフョードル家の問題も街中のだれもが知っていることであった。    

 ミーチャの尋問がはじまる    
血を流していたこと、ミーチャは自殺しようとしてピストルを持っていて、自殺前の晩餐として    
 乱痴気騒ぎを起こしていた。また、金の出どころがどこなのか?というのも争点になっている。父親へのノックについて知っていたのは2人だけである。    

ミーチャの動き    
1.フョードルのしもべであるグレゴリーに『秘密の合図』を教えてもらう
2.召使いを殴り、右腕に『血痕』がつく
3.3000ルーブルを**夫人からうけとる?(うけとらないかも)
4.1500ルーブルを使ってワイン、馬車を買いパーティーを行う。
5.グルーシェシカは婚約者がいて、ミーチャは決闘を申し込んだ?
6.3000ルーブルポーランド人にあげる、と言いつつも残りの半分?は持ってないのであとで渡すという


グルーシェシカの動き    
1.ミーチャとフョードルをたぶらかす
2.理由は単純に面白かったから(彼女に
3.ミーチャのことは1瞬だけ愛したと告白するがそれすらももはや怪しい
4.ミーチャとともにパーティを開催する
5.そこにはグルーシェシカのフィアンセも同席していた
6.陸軍少佐であったミーチャは激怒?

ヒョードルの動き    
1.グルーシェシカが訪ねて来るのを心待ちにする。
2.合図は召使いグレゴリーのみが知っている(と思っている)
3.イワンに森林売買のことで**行きをお願いする
4.金のことになると態度を変える男である

イワンの動き    
1.理知的で神を信じない男
2.アリョーシャに神がいないことを説明する

アリョーシャの動き    
1.心優しいキリスト教を信仰する男である。

 

第4章 裁判が始まるぞ

 舞台は変わって子供たち(10~14歳)の物語に。病魔に襲われた子供がかつてかわいがっていた犬に会いたい?と友人に頼む 。子供はその犬に釘を飲み込ませたということで、後悔を感じていたが、後日そんなことはなかったらしい。第4章からは第1章 ~ 第3章までのおさらいになる。それまでの舞台を傍観者達が振り返るということだ。父親殺しはミーチャか召使いスメルジャコフか?    

アリョーシャを主人公に物語は進む。    
 **夫人からミーチャに金を貸したことを告白される。メンヘラ**はアリョーシャへ愛の告白をするが、叶わず、代わりにイワンに乗り換えようとする? 自責の念にさいなまれたメンヘラ**はドアに手を挟んで血を流し自暴自棄に陥る(尻軽女と呼ばれてもしょうがないことをしたのだ)    

 アリョーシャはミーチャと会う。ミーチャはアリョーシャが自分のことを疑っているのかどうか、それを気にしている。イワンは召使いグレゴリーと会話をして、この汚い男が仮病を使うことに気が付く。スメルジャコフはイワンを尊敬しており、ミーチャを殺せば遺産がイワン、アリョーシャに流れると考えた。そうなるとイワンも共犯ということになる。

 イワンは悩んだ。このままでは自分も父親殺しの共犯になりかねない。ドミートリ―が父親が殺しているということをなんとしてでも立証しなければならないのだ。スメルジャコフに尋問し、なんとしてでもドミートリ―が犯人であることを立証するだけの、そしてこの男の真意を確かめたかったのだった。果たしてこの男はなにを目論んでいるのか、またはいたのか、を。

 イワンは酔っ払いを助けた。自分が健康的な心を取り戻したのに気付いたのだ。イワンは錯乱状態になり1人の幻覚を生み出して会話を続ける。アリョーシャに指摘されるもののスメルジャコフは自殺し、ドミートリ―の尋問が始まろうとしていた。    
 この裁判は大きく報道され、ロシア全国の注目の裁判となった。有名な弁護士?が起用され、構図としては一気にロシア国内を巻き込んだ問題になった。