小さな恋のメロデイという映画を見たことがないなら早く見た方がいいぜ、と始まるのは何年も前に活躍したロックバンド、ブランキージェットシティーの曲である。
少年が少女と出会い恋をする、そこには教師や両親など大人たちが邪魔をする。いつの時代も子供にとって大人は敵である。好き通しが結婚したいと思う、それについて大人達は反対するのだが、結婚してはならないという明確な回答はない。結婚できるのが成人になるとしても、彼らにとってはそれは永遠とも言える長い時間なのだ。ヒリヒリするような繊細な心を(果たしてそれが純真と呼べるのかはわからないが)持っていたのだと思い出す。
古い映画はまるでタイムマシンのようだ。すでに存在しない車、プロテスタントとカトリックのかつてあった確執、そしてりまったくわからないジョーク、それらが全て新鮮に映る。