それに対する批判の受け身も取れないし、かといって否定される理由もないように思える。思えば我々は空想に恋する動物ではないかと思う。恋した時にその人なりを本当に知っているか、恋とは幻想だと思う。であるなら二次創作であったり、馬や、戦艦、それらに恋したっていいんじゃないか。いや、それを理解しろよ、という気もない。恋愛観は人それぞれでそれらがお互いに理解することも、もはや不可能な時代に我々は生きているのだ。
アニメを追いかけている中年男性をいちいち否定しているアカウントを見ても何も感じなくなってきた。「元気だなあ」とつぶやいてTwitter のアプリを消すだけだ。分断されたこの世界で、統一された価値観なんて存在しない。
世界は見えない壁で囲まれていて絶対に交わることなく我々は生きているように思わないだろうか?オフィスで、ファミマで、いまその目の前にいる人がまるきり別の、そう宇宙人のように感じるのだ。
そういった時代を生きている。生きていくのだ。