Kaz Works

テクノロジーは人に寄り添ってこそ意味があるらしい

ニューノーマル

まるで冗談のように始まった新しい生活様式も徐々に日常となりつつある。ソーシャルディスタンスを保ち、zoomなどのオンラインが当たり前になってきた。筆者も保険の相談をzoomでやったり、「こんな簡単に済むものなのか」と驚きを禁じ得ない。在宅勤務が広がり電車通勤が少なくなれば長年の課題であった東京の満員電車も解消できるはずである。リモートワークは地方へと若者を促し、地方の経済活性化に繋がるはずだ。一番の変化は飲食業の構造変化である。居酒屋が実質営業を禁じられることにより、ビジネスモデルの転換を余儀なくされた。変わりに持ち帰りなどが人気を呼び、menuや出前館などのネットサービスは重要なインフラとなりつつある。ドライブスルーなどの基盤が整備されていたマクドナルドは高収益を達成してさすが王者と言ったところである。モバイルオーダー、お持ち帰りなどどんなニーズでも対応できると言う外食業のパイオニアの強さを改めて認識することになる。和民も方向を転換し焼肉へとビジネスを転換、コロナ禍で消費が低迷した国産和牛を安く買い取ってお手頃価格の焼肉を提供させ、殆どの店を居酒屋から転換させるつもりである。自動車業は一時期売り上げを下げたが持ち直した。ニューノーマルとは言え潜在されたニーズはまだまだ健在のようである。オンラインライブなどにシフトしつつある音楽産業であるが、キモは実際に客を集客するライブがいつ、どういった形で復活するかということである。人が人に会い直接ライブを体験したいというニーズがなくなったわけではない。東日本大震災の時もそうだったがアートや芸術が復活するのは、医療、食品、流通、金融などの社会インフラが戻った後になるためワンテンポ遅れる。ワクチンが流通し、緊急事態宣言が解除し、医療機関にある程度の余裕ができた頃にライブは戻るはずである。その時に浸透してきたオンラインライブ配信も行えば収益は増えるし、チケットの売り切れという問題もなくなる。ライブかオンラインかという切り分けではなく「オンラインライブもやるし実際のライブもやる」というのが新しい形式かもしれない。デジタルシフトが加速すると同時にフェイストゥーフェイスのニーズも高まるはずである。電話予約も限られて全てオンライ予約になると実際に接客を受けたいという人も出てくる。家電量販店がAmazonに対抗するには直接ひとがオススメする販売になる。街の電気屋さんのようにトータルで商品をコーディネートすることで収益を上げるのではないだろうか。また実際に手に取る試してみるという強さもある。