Kaz Works

テクノロジーは人に寄り添ってこそ意味があるらしい

本当のエンドユーザーは銀行ではなく私たち

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金融システムは音楽や映画などのエンターテインメントとは異なり存在して当たり前のお金を管理するシステムです。その存在して当たり前のお金を安全に安心して使うために私たちは存在します。安心して安全に使えるのは当然だろうと思われがちですがお金というのはそんなに簡単なものではありません。ジンバブエドルハイパーインフレにより紙くず同然になったように、お金というシステムは実は完璧なシステムではないのです。PayPayというQRコード決済についても不正アクセスがあったとニュースになりました。

こうした高いリスクをはらんでいるためにATMは強固に設計され、セキュリティは安全かつシンプルに、ネットワークは365日24時間安定稼働という高い要件を求められます。それが”社会インフラ”と呼ばれる社会に無くてはならないシステム達です。


AppleミュージックやGoogleフォトはあったらいいな、というシステムですが金融システムは私たちのライフスタイルに”絶対になくてはならない”システムです。

ちょうど水が当たり前に存在するように、高い品質の金融システムは”そこにいること”すら錯覚させないほど存在感が消えます。iPhoneが登場したときはあんなに驚いていたのに、今ではだれもiPhoneがあることを驚いたりしません。むしろ存在しないと怒りすら覚えるでしょう。

「なぜあってあたりまえのiPhoneがここにないのだ」と

 

水のように当たり前のシステムを構築する、それが我々の目指すべきミッションであり、到着点です。

 

そのために要件を聞き、コードを書き、途方もないマトリクスのテストを行うのです。