Kaz Works

テクノロジーは人に寄り添ってこそ意味があるらしい

喉が渇いて海水を飲んでも喉は乾かない

 毎年、最新のiPhoneを購入する、外車にのる、浮気を繰り返す。常に上昇志向を持って出世ばかり気にすると満足できなくなる。ちょうど海水を飲むように飲んでも飲んでも喉が渇くのである。

 幸せと不幸せは別に存在するものではない。不幸せの先に幸せが来るように、幸せのあとには不幸せが来る。表裏一体であり、どちらもなければどちらも存在しない。病気を克服した人が、普段食べているものがありがたいと感じるように、死を乗り越えた人が生きていることに感謝できるように。不幸せの先には必ず幸せがまっている。同時に、すべてを手に入れたものはけっして幸せというものではないらしい。家族がいて、金があって、健康であるとだんだん暇になってくる。事件が起こらないかと余計なことをやりたくなる。浮気ももしかしてそんなものかもしれない。

 贅沢な悩みだ

 雨風をしのげて、家族がいて、五体満足であると不満が出てくる。少しぐらい不幸せのほうがあるいは幸せなのかもしれない。彼女できないくらいのほうが、恋に憧れが持てるだろうし(彼女が出来たらできたでそこから現実がまっている)つねに腹が満たされているのと、どんな料理もおいしくない。