Kaz Works

テクノロジーは人に寄り添ってこそ意味があるらしい

赤提灯にて喋りましょう

 男が居酒屋で一人酒を飲むためにはそれなりの作法があって、長く居座らない、オーダーの取り方など様々であるが、それらは人から教わるのではなく体験しながら体で覚えた方がいい。居酒屋にはなんとなくルールはあるが正解がないとも言える。まずはチェーン店に行くのが良かろう。カウンターがあるところがいい。座席に通されることもあるが、店としては集団客の方が利益率がいいため、歓迎されるべき客ではないのだ。テーブル席に誘導されたらビール一杯だけ飲んでとっとと帰る方が宜しい。ラーメン屋なんかは一人客の天国だ。一番手っ取り早い飲み方ができる。中には日本酒、焼酎を扱ってる店もある。どちらに体重が乗っているかは経験を積めばなんとなくわかってくる。ラーメン屋がいつの間にか居酒屋になってたってパターンもたまにある。

 兎に角、チェーン店やラーメン屋に行けばいい。私が贔屓にしている「風風ラーメン」なんかはカウンターしかなく、漫画も読み放題でいくらでも至っていい。つまみも唐揚げやゆでキャベツなんか揃えていて飽きることがない。日高屋餃子の王将バーミヤン、かぶらやなんかを体験したら個人経営の店なんかに行ってもイイかもしれない。おかみさんが一人でやりくりしてて(そんな店は大抵、生ビールでなくて瓶ビールだ)オススメを食べるのがよい。オーダーは相手のタイミングを見て、キャッシュレス決済なんかない。現金払いでレシートもない。たまに会計がめちゃくちゃだったりするがそれも愛嬌だ。おつりがない方が喜ばれるがまあ、なければないで良い(と、私は思ってるのだがどうなのかな?)

 池袋のふくろやはお世辞にも綺麗とは言い難いが渋いものが食べれる。とんそくなんかはネギがたっぷりでたまらない。もちろんモツ煮だって美味い。居酒屋でモツ煮と焼き鳥は鉄板だ。どの店をレベルが高い。

 焼き鳥屋というのはリーズナブルで美味い。2本からとかお作法があるのでそこは雰囲気を見て。塩かタレかそれとも部位によって

 大宮と川越にある「かしらや」はほっといたらいくらでも焼き鳥が出てくる。サービスだと思って食べ続けるととんでもない金額になってるから要注意だ。

 ビール、焼酎、日本酒など飲み方はそれぞれだがビール飲みであれば店を選ばないので楽といえば楽である。私はあの細長いカップに瓶ビールを注ぐ瞬間がすきである。おしぼりが冷えていて少し香りがするならなお良い。

 少し狭い店内で、となりの客とぶつかりそうで、路地裏にあり、おつまみがわんさかあり、ホッピーは白と黒(赤もあってイイかもしれない)、外人の愛想のない注文の取り方、理想的な居酒屋はそんなところだ。居心地良く飯もうまい。居心地がいいお店というのは、誰からもチラチラと見られることもなく大衆の一部に溶け込むようなそんな店だ。客がひとりでテレビもなく店員に監視されてるような店は緊張してしまう。

 時々、ワインとレバーが食べれるとこに行ってもイイかも知れない。敷居の低いバーと言うのもそれなりにある(まるで世界から隠れてそれは存在する)

 私が今、気になっているのはひとり焼肉である。焼肉ライクでもいいのだが個人経営で癖のある焼き肉屋に一人行くのはなかなかハードルが高い。カウンターが存在していればそこはオッケーだと

 メニューが油でベタベタなのはダメだ。ワクワクするようなメニューを、写真がなくったっていい、男体漬、

 なにかフックがあればいい。癖というのだろうか?完成されてない焼肉屋。洗練されてない。